突然に「入院・検査・結果により手術」となり、心穏やかでなく帰宅しましたが、内心「手術になるからしばらくお別れかぁ、私が面会に行くと興奮してまずいかな」と、手術ありきで考えていました。
外来が終了した後の検査ということで、お風呂にも入らずずっとそわそわしながら待つ時間の長さ。21時を回ってから動物病院から電話をいただきました。
・鎮静下で網膜電図(ERG)をとってみたところ、左右とも反応がなかった。網膜が萎縮して機能しなくなっている。
・白内障もこのことが原因で起こってきた反応性のもの。
・レンズを人工のものに交換する手術をしても視力を回復する見込みはなく、麻酔のリスクや費用のことを考えると積極的にはすすめることはできない。
・今夜は麻酔後で点滴も必要なため、明日迎えに来てほしい。そのときまでに家族と相談して今後のことを決めてきてほしい。(二次的に起こってくる可能性のある緑内障やぶどう膜炎の予防のためだけに手術をするかどうか)
衝撃的でした。勝手な思い込みで、網膜の検査は儀礼的なものでうちの犬に限って手術適応がないなんてことはないと信じていましたので、心にずーんと重くのしかかるようなお返事でした。ほんとうに人間とは勝手なものです。
ベッドに入っても落ち着かず、熟睡できないまま朝を迎え、やはり今後の新たな病気を予防するために手術はしてもらおうという家族の結論に達しました。
知り合いの眼科(人間の)の先生を早朝に訪ね、意見を伺いました。ERGに反応がなくても、対光反応があるのであれば、白内障手術を行うことで一時的にでも多少の視力の回復が見込めるのでは、ということでした。網膜萎縮からくる白内障。また、その白内障を放置することでレンズから漏出してきた成分が引き起こす緑内障やぶどう膜炎。二次的に発症する緑内障やぶどう膜炎は治りにくいという情報も、手術に踏み切ろうと背中を押してくれました。
動物病院に向かう1時間余りの高速道路は、迷いもなく少し心が軽くなっていました。
午前中の動物病院は大変混雑しており、予約診療のほかに急患などもあり、待合室は座れないほどたくさんの人や動物であふれかえっていました。呼ばれるまで1時間弱。物腰の柔らかい副センター長さんが説明に当たってくれました。
昨日のERGは計3回行い、3回とも反応は全くなかったようです。同じタイミングで検査を行った別のわんこの結果も見せてくださり(反応は正常)、その違いを目の当たりにして又気持ちが沈みました。
先生のお話を聞き進めると、やはりリスクを負いながらメリットの少ない手術を行うこと自体すすめられないことを少しずつ受け入れている自分に気づきました。
改善が見込めないストレスの大きい手術を受けさせること自体、かわいそうにも思えてきました。
この説明の時間の間に、葛藤があったことは確かですが、次回の診察までの持ち帰りということにしてくださり、少しじっくり考えることにしました。
動物看護師さんからうけとったわんこは、今までに見たことがないくらい元気がなく、1泊入院で家や家族とはなれたこと、麻酔の影響でこんなにも変わるのかと心が痛くなりました。名前の呼びかけに少し首を傾ける程度で、いつものお母さん抱っこしてーという前足の必死の空振りもなく、クウンの一言もありませんでした。つけたままになっていた布製のハーネス、前足の片方が外れてへんてこりんになって居る姿も郷愁を誘いました。
が、帰りの車のかなかで、シート別とにつなぐと、始めはかすれ声で、次第にいつもの調子でキュンキュン鳴き始め、そのことにはじめてほっとしました。
静岡からいらした先生の診察と、検査、入院(2日)トータルで費用は約57000円でした。アニコムさんの保険で入院1日につき1万円補完されるので、実際には37000円ほどとなりました。
さて、見えないままの目であと7年くらい生活していくことは可能なのでしょうか。
お散歩だけでなく、長距離移動時にもハーネスは役立ちました。
シートベルトに固定して使用しました。
ブルーのドット柄。急いで調達したので余り吟味しませんでしたが^^;
こんな感じ↓です
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